りくがめの甲羅から

情報系理系大学生のよもやま話

コロナ禍での友人の自殺

初投稿から暗めの話題なのに、ここへ訪れてくれた方、感謝致します。

 

コロナ禍で、大切な高校の頃の友達(以降M君と呼ぶ)を失いました。
M君の20歳の誕生日を迎える少し前の事でした。
M君は、私を部活に勧誘したり、プログラミングという世界があることを教えてくれたり、今の私に多くの影響を与えた重要人物です。
M君の葬式は、私が葬式へ行く初めての機会でして。まさか、初めての葬式が同年代の友人の死になるとは思ってもみませんでした。

前置きはさておき、この記事ではM君の死を受けて、「コロナ禍での自殺」に対し、重要だと考えた、私なりのスタンスや考え方についてご紹介したいと思います。
もし、同年代の友達を失う様な、同じ経験をした時に、私の考え方で少しでも救われる人が生まれることを望んでいます。

 

目次 

 

M君の死による私への影響

まず最初に思った事は、

「え。僕より優秀な子が人生を諦めたの?なんで?」

でした。

勿論、そこから生まれる次の思想はこうです。

「君より無能な僕は、この先の人生、大丈夫なのか?」

襲ってきたのは、将来への不安焦りでした。
友人の死を心から悲しむことが出来るようになったのは、M君の死から半年後ぐらいだと思います。(丁度、この記事を書いている頃)

冒頭で述べた通り、M君は私にプログラミングを布教した人物である訳で。
素人の私に、自作のプログラム(サイト?)を見せつけてくるレベル。高校生の時点で圧倒的なプログラミングスキルを持っていました。 

情報系に馴染みのない人の為に一応説明すると、プログラミングスキルって、英語の習得と同じで一朝一夕で身につくものじゃ無いんですよね...。情報系の学科に進学したので、ある程度のコードは書けますが、何かしらのプロダクトを作るって大変な作業で、ユーザーが使いやすいようなインターフェースを追求し始めるとキリが無いんですよ(笑)

それを高校生の頃にすでに成し遂げていたM君。マジですげぇよ。

以上のことから、私は将来への不安焦りが原動力となり、「社会が求めているプログラマーって何だ?」「どうすれば安心した生活を過ごすことが出来るんだ?」とかを考えるようになりました。
(一見、「将来の事考えてる大学生、偉いじゃん!」とか思う人が居ると思いますが。これ、間違いです。後で理由を述べます。)

M君の死による私の友達への影響

正直、ここが一番辛かったかも。

私の友達の間で"自殺願望者"が続出したんですよね。精神面で病んだ人続出。

原因は、勿論「将来への不安焦りです。

電話越しに友達同士で辛くなった人を励まし合う日々。相談された相手も精神を病みだし負の連鎖...。 

負の連鎖を断ち切れた考え方

私はひたすら「将来への不安焦り」に悩まされ続けて、どうやったら将来を悲観せずに済むのかという「答え」を探していました。(どういう人材が好まれるとか、どのようなスキルが求められるとか)

でもこれ、「将来への不安焦り」がある事を前提に、(脳内)議論されている事なんですよ。

こういう時って、「将来への不安焦り」がなぜ生まれてくるのか?とかを考えられなくなってしまうんです。(そこに気づけた私はラッキーでした。)

将来への不安や焦りはなぜ生まれるのか?

 結論から言います。「他者と比較したから」です。

今回のケースでは、私をM君と無意識に比較してしまったからです。
言い方が悪いですが、もしM君と同じ高校で無ければ、M君の存在を知る必要性も生まれなかった訳です。

M君の死から学んだこと

時に人は、他者の優れている面を見た時、「自分はダメだなぁ」と悲観する傾向があるように思えます。自己投影しがちな生物なのかも知れません。
なので、
「自分は自分であり、唯一性のあるもの」
という事を忘れがちです。

他人の優れている所を見た時は、

「すげぇ!お前、天才じゃん!(終)」

で、良いのです。

自分は、その天才とは違う人間である以上、脳みそだって違うのだから。
逆に、その天才とは違う方面で天才かもしれない訳で。

他者と比較をしない人生観って、めちゃめちゃ生きやすいですよ(笑)

私は、自己を自分基準で評価し、分析出来る様になったおかげで、「私は〇〇が好き!」とかを根拠を持って説明することが可能になりました。

あとがき

あくまでも、「自分は自分でしょ。」って考えを常に持って行動することが、人生を送る上でプラスになると捉えたのは、「M君の自殺」という事象に対する教訓として生み出された産物です。(てか、同じ結論に行き着く人は多いのでは?という予想)

個人的に重要だと思うのは、「将来への不安焦り」がなぜ生まれてくるのか?という疑問を持てた、という点です。

問題を第三者視点と言いますか、鳥の眼の如く俯瞰することで、問題の本質に気付くことが出来る、という考え方について素晴らしいと感じて頂きたいです。これは、他の事象でも当てはめることが出来る考え方です。

P.S.

私「お前(M君)と一緒に企業とか立ち上げたかったなぁ...」
M君のご冥福をお祈りしてます。